葉月琴葉様より

私の求めた居場所

人の気持ちは変わるもの
そのきっかけは人それぞれ
わたくしの場合 その人の方が近くに居たってこと
でも
それが本当なのか わかりはしないけれども 

魔導学校を卒業してもうそろそろ1年経つ。
みんなそれぞれの道を歩み始めてて
今思えば 一緒に旅したのが少し懐かしい。
ラグナスは一生懸命過去を探しているし
アルルはもう立派な魔導師だ。

アルルと言えば 
アルルを妃に迎えたがっている あの
サタン様だが 最近全然会ってはいない。
もちろん サタン様の塔に行けば会えるのだが
なぜかわたくしは行く気がしなかった。
その理由は1つじゃなくて
いろんな感情がわたくしにこうさせたんだと思う。

普段は“諦める”とか
“負ける”とか 許せない性分なのだけど
今回は
今回だけは
違う気がした。
最後に サタン様の塔に行った時に
思い知らされた。
“ここはわたくしの居るべき場所じゃ無い”と
無理矢理 頭に叩き込まれた。
そんなことがあってから
わたくしはサタン様と少し距離をとっていた。

すると 今まで見えてこなかったものが
見えてくるようになった。
きっとわたくしが ずっと
見て見ぬ振りをしてきたものばかりなのだろうけど。

そのなかで一番大きく感じられたのは
あの シェゾの存在。
別にシェゾが何かをしてくれた訳でも
何でもないのだけれど
傍に居たのはシェゾだった。
近くに居すぎて
気付くことさえ忘れてた。

その事に気付いてからは
傍に居てくれたシェゾの 
せめてもの恩返しのために
今はわたくしがシェゾの傍に居る。
このわたくしの行為が
少しでもシェゾの
救いになることを願って―――

   ***

「ねぇ シェゾとルルーって付き合ってるんだよね?」
『はぁ???!!!』
見事に声が重なった。
もちろん わたくしとシェゾの。
「え!?違うのぉ?絶対そぅだと思ったのにぃ〜」
丸い目をさらに丸くさせて アルルは驚きの声をあげた。
「最近ルルー サタンに会ってないみたいだし
ねぇ ルルーどうかしたの?」
心配そうに わたくしをみつめる。

その時
あけてはいけない扉が
切れてはいけない何かが
一気に開かれ そして切れた気がした。

「―――用を思い出した。帰らせて貰う。」
突然シェゾが席を立つ。
その出来事に一番驚いたのは
他の誰でもない アルルだった。
「あっシェゾごめ―――」
アルルの言葉をわざと聞かない様にしながら
シェゾは空間転移の魔法を唱えた。

ねぇシェゾ 貴方は笑うかしら?
人は欲望の塊で
愛だけでは不安になる
愛だけでは足りなくなる
やがて 形のないものを形のないもので縛ろうとする
それが“付き合う”ということだとしたら
ねぇ 貴方は笑うかしら?

わたくしはね この世で
意味のないものなんて無い気がするの
全てに何らかの意味があると思う
“付き合う”事も何らかの意味があるとすれば
それは一体何なのかしら?
“自分だけを愛せ”という戒め?
“自分だけを見ていろ”という束縛?
そんなものならば わたくしはいらない
貴方もそう感じているでしょうね 
ねぇ シェゾ

隣ではアルルが嗚咽を漏らしている。
そんなアルルに わたくしは
只 傍に居てあげることしか出来なかった。

   ***

「ねぇ シェゾ  
シェゾはわたくしをどぉ思ってるの?」
人とは不思議なものだ。
どれだけ強い人であっても
他人に何かを言われれば
思わず大切な人を疑ってしまう。
その通りのわたくしに シェゾは呆れた顔をした。
「あのなぁ――」
「馬鹿らしいなんて判ってるわ!
でも アルルに言われて不安になったの。」
自分でも 判ってる―――
本当に馬鹿らしい。 そんな事 訊くなんて
「お前が思っている通りだ。」
シェゾが顔を赤らめながら言った。
「――ちゃんと 言って?」
わたくしはシェゾを見上げる。
するとシェゾは困った顔をして背を向けた。
「言葉じゃ語れねぇ」
「――判ってる。」
「――正直“好き”なんていう都合の良い
言葉は 持ち合わしてないからな。」
「――知ってるわ。」
知ってる
不器用な 貴方を
「それにルルーの事だって
一言で片付けるつもりはないからな。」
耳まで真っ赤のシェゾを見て 胸が熱くなる
嗚呼 どうしてこんなにも
この人を愛しいと思うことが出来るのだろうか
「俺は只 お前を離したくないだけだ。」
2人で居る意味は それだけでいい

不器用な貴方の
その手を 離したりはしないから――


 ***見解(後書き)***
ふぅ・・・長いですねぇ。
これは私自身がずっと考えていたことです。(ぇ
付き合うという事は、2人にとって必要な事
なのかなぁ?なんて・・・(汗
まだ私自身まだまだ若僧なので、文章が
変ですが、シェゾとルルーらしい“付き合い方”
というか・・・不器用な2人なりの愛の形というか・・・。
やっぱりシェルルは奥が深いです!(結局これ;
本当に乱文ですいません;(土下座;;
では、葉月でしたぁ〜〜