華瀬良様より

夕暮れ

ある仕事を終えたシェゾは湖のほとりを足早に歩いていた。
森の中にある湖には夕日が反射してオレンジ色に染まっている。

「日が沈む前に帰らねぇとな。」
ボソリとシェゾが呟いたその時であった。
「てやぁ〜!」
静寂に包まれていた森の中から突然
けたたましい叫び声が聞こえてきた。
嫌な予感を感じつつシェゾが声の方向へ歩いていくと
――――予感的中。
声の主は格闘女王の異名をもつルルーだった。
ルルーのまわりを見渡すと
ルルーに倒されたであろう魔物達が無残に転がっていた。

「なにやってんだお前・・・」
なかば呆れ顔でシェゾが尋ねる。
「そっちこそいきなりなんなのよ!ビックリするじゃないの。」
「俺はひと仕事終えて帰る所だったんだよ。
お前こそこんな森の中で何してたんだよ?」
「あたくしは森の中で修行していたのよ。
そしたら魔物が突然襲い掛かってきたものだから・・・ぶっ倒したってわけ。」

「ふーん」と呟きながら
こんな女に襲い掛かるなんてついてない魔物だぜ、と
転がった魔物を見ながらシェゾは思った。
「お前今でさえ怪力女なのにそれ以上修行して何になる気だよ。」
「うっさいわね変態魔導師!あたくしはサタン様の花嫁になる為に
日夜修行を重ねているのよ。その為にはどんな努力も惜しまないわ。」

またサタンか・・・。この女は口を開くとサタンのことばかり。
あんな悪趣味な魔王のどこがいいんだか。
心の中でシェゾは悪態をついた。
ルルーがサタンの話をするとき
シェゾはいつも奇妙な感覚になるのだ。
本人もよくわからないこの感覚だがひとつだけいえる事は
聞いていてなんだか面白くないということだけだった。

「そんだけ努力しても全然相手にされてねぇもんな〜ご愁傷様。」
「な・・・なんですってぇ〜!!!」
「お前よっぽど魅力ないんじゃねぇの、女として。」

いつもだったらすかさず食って掛かってくるルルーだが、
今日はなんだか様子が違った。
突然うつむき黙ってしまったのだ。
あまりに長い沈黙・・・
絶えられなくなったシェゾは
うつむいたまま動かなくなったルルーの顔を覗き込んだ。

「おいルルー!どうしたってんだよ・・・」
言いかけて言葉に詰まってしまった。
唇をかみ締めたままルルーは大粒の涙を流していたのだ。
それを見て何故だかひどく動揺して
シェゾの心臓は自分のものとは思えないくらいのはやさで動いていた。

「な・・・なにも泣くことないだろ・・・」
「ひっく・・・泣いてなんかいないわよ・・・」
おもいっきり泣いてんじゃね〜かよ。
あ〜もう、普段あんだけ強いくせに
なんでこうわけわかんないことですぐ泣くんだよ〜・・・。

「その・・・悪かったよ。相手にされてないってのは言いすぎた。」
「わーん!どーせ相手にされてないわよ〜ほんとのことなんだわ〜。
それにあたくしに女としての魅力がないんだからもう終わりだわぁ〜。うぅぅぅぅ」
「それは・・・その・・・お前に魅力がないわけじゃなくて・・・だな
サタンがまだお前の魅力に気づいてないだけだきっと。」

「ひ・・・ひっく。シェゾは?」
「?」
「うぅぅ・・・シェゾはあたくしに女として魅力があると思う?」
「はぁ?」
思わずシェゾは呆けた声を出してしまった。

なんで俺に意見を求めるんだよ・・・
サタンの話だろ今は。
そう言いたいのをグッと堪えて
シェゾはルルーのほうに目をやった。
蒼く綺麗な長い髪に透き通るような白い肌。
露出度の高い服からはグラマラスな体のラインがみてとれる。
大きな瞳からは涙が溢れ小さな唇をきゅっとかみしめ
ルルーはシェゾを見つめていた。

確かにこいつは怪力女で普段の発言や態度は
全くもって可愛げないものなのだけど・・・
客観的にみてみると・・・
シェゾは気づきたくないことに気づいてしまった。
不覚にもルルーはイイ女であることに気づいてしまったのだ。

「ま・・・なんだその・・・お前は怪力だし暴力的だし
口も悪いし女らしいところなんてない・・・と思ってたけど
そんなこともないな。
そーゆーとこをさっぴけばその・・・結構イイ女だと思う・・・」
最後の方はボソボソとかなり小さく消え入りそうな声だった。
「それはつまり・・・魅力を感じてくれてるってこと?」
しかしルルーは追求の手を緩めなかった。
なんだかわけのわからない感情がこみ上げてきたが
こうなりゃヤケとばかりにシェゾが少し声を荒げて続ける。
「ああそうだよ!!!」

するとさっきまで沈んだ顔して泣いていたルルーの顔色が
みるみる赤くなってシェゾに微笑みかけていた。
「今の言葉、忘れないでよね♪」
「!!!」

さっきまで泣いてたのにいきなりなんなんだこの女は。
シェゾには全く理解できなかった。
ほんと女ってのはわけわかんないことで
泣いたり笑ったり忙しい生き物だ・・・。

「さてと・・・送ってってくれるんでしょ?」
シェゾの腕を掴みながらルルーが問いかける。
「な・・・なんで俺様がお前を送らなきゃならないんだ?」
「いいからはやくしなさいよ!」
ルルーはシェゾの腕に絡みつきながら寄りかかった。
「寄りかかってんじゃねぇよ筋肉女!重いんだよ!」
「あーら。あんたこそ、どさくさに紛れて変なとこ触んないでよね変態!」
「さ・・・触ってないだろ!それに俺は変態じゃねぇ!」

しゃべるたびに喧嘩になる二人・・・どうにかならないのだろうか。
しかしルルーからは笑顔がこぼれてもうすっかり元気になっていた。
やっぱり泣いてるよりも
怒ったり笑ったりしてる方がこいつらしいな。
いまだにピクリとも動かない魔物を背にして
寄り添いながら二人は家路に歩きだした。

自分の顔がいつもより赤い気がするのは
沈みかけている夕日のせいだ。
なぜだかシェゾは自分自身に必死に言い聞かせていた――――。





あとがき

行き当たりばったりで書いてみたため
何が言いたいのかサッパリですね。。。
しかもシェゾもルルーもキャラが崩れすぎですね。
シェルルはもっと大人な感じに憧れていたんですが
どこでどう間違ってしまったのでしょうか。
小説等全く書いたことがなかったので
意味不明な文章になってしまいました。。。
こんな駄文に2時間もかかった私って・・・(´д` )